有限会社 阿蘇観光タクシー
- 2018/10/29
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有限会社 阿蘇観光タクシー
- 補助事業名
- 介護特殊車両導入事業それに伴うチラシの作成事業
- 補助金名
- 道路旅客運送業
企業名 | 有限会社 阿蘇観光タクシー |
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代表者名 | 甲斐秀一 |
業種 | 道路旅客運送業 |
設立年 | 昭和29年3月 |
従業員数 | 13名 |
- 商工会名
- 高森町商工会
- 青年部員名
- 甲斐雄大
【施策・政策を活用した経緯】
平成28年4月14日、16日に発生した熊本地震に伴い南阿蘇村にある下田営業所、高森町にある本社営業所が被災、我が社のタクシー事業の生命線であった57号線に繋がる阿蘇大橋の崩落、熊本空港に繋がる俵山トンネルの崩落、また、阿蘇への観光客の入り口の立野駅、阿蘇の観光の目玉である阿蘇山、トロッコ列車で人気のあった南阿蘇鉄道など観光地の復旧の目途が当時たっておらず、地震直後より100件以上のキャンセルが相次いでいました。また南阿蘇村圏内のお客生も避難などしており地元のお客様の利用は7割減少しました。
【主な事業内容、方法等】
熊本地震により失われた売上利益の一部を介護特殊車両(ユニバーサルデザインタクシー)を導入することにより、今までご利用の無かった身体障がい者等、車いすなどを使われる交通弱者のお客様を取り込みました。また地方公共団体とタイアップして車いすの方やご高齢の方の交通手段となるように地域貢献ができる体制を作りました。
【事業の成果・効果】
熊本地震で観光タクシー事業での収益がほぼ無くなりましたが、介護車両を導入することにより収益を確保並びに雇用を維持することができました。
また、地域の病院、リハビリセンター、介護施設と連携をとり震災で病院などへ行くのが困難になられた方のサポートを行うことができ、お年寄りのお客様からも「とても乗りやすい」「手すりがあって安心」などといった喜びの意見を頂くことができました。
また、導入した介護車両(UDタクシー)がトランクルームが大きかったこともあり、海外からの荷物の多いお客様の利用が増え海外からのお客様獲得という、インバウンド戦略へ舵を切るきっかけにもなりました。平成29年度の小規模事業者持続化補助金の活用により、ホームページの多言語化を行うなど、熊本地震後減少していた観光客を、海外からの観光客を獲得することにより震災前よりは少ないですがカバーすることができました。
【事業者の声】
平成28年度熊本地震復旧予備費予算を採択していただき、震災後の雇用の維持することができ大変助かりました。そして会社の経営戦略の転換期を迎えることができ、今後の仕事の幅を増やすことができました。
今後も持続化補助金が続くことを願っています。